フィッシングメールの手口
フィッシングメールは以前からよくあった手口で、金融機関やショッピングサイトなどを装って
本物そっくりのサイトへ飛ばされるものが多かったのですが、
よくみるとどこか日本語がおかしかったり、字体が変だったり何かしら不自然なところがあって
気をつけていれば回避できることが多かったように思います。
けれど、最近仕事や通販で宅急便の荷物が増えてきて実際に本物のクロネコヤマトより不在案内が
届くこともあるので、普段からめちゃくちゃ気をつけていたのに、見分けがつかずに
危うく騙されるところでした。
クロネコヤマトからの詐欺メールが巧妙すぎて騙されそうになった話
その日はちょうどいくつか荷物が届きそうな頃だったので、外出先でメールチェックしていると
「荷物再配達依頼のお知らせ」が届きました。
実際のメールは以下のとおりです。
【ヤマト運輸】配達未完了のお知らせ
拝啓 0000様
本日、お客様宛にお荷物のお届けにお伺いいたしましたが、
ご不在のため配達を完了することができませんでした。
誠に申し訳ございません。【お荷物情報】
•お問い合わせ番号:52300-3247-49881
•サービス名:宅急便
•保管営業所:ヤマト運輸センター
•保管期限:10/22/2024まで【ご対応のお願い】
以下の方法で再配達のご依頼をお願いいたします。
また、玄関先などでの「置き配」も承っております。
再配達のご依頼時にお申し付けください。オンラインで再配達を依頼する
お客様のご都合の良い時間帯に、確実にお届けできるよう
努めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
ヤマト運輸株式会社
TEL: 03-6562-1656
実際は青字の「オンラインで再配達を依頼する」という部分がリンクになっていて、
そのリンク先も差し出し人も「kuronekoyamato〜」で始まるものでした。
けれど、よくよく見ていくと・・
kuronekoyamatoの後が長いアルファベットの羅列になっています。
時には本物でもそういうメールがある時もあるけれど、軽い違和感・・
詐欺かどうか確認のためにやったこと
最初にやったことは「お問い合わせ番号」があったので、その番号をコピーして、
新たにクロネコヤマトのサイトに行って「荷物お問い合わせシステム」の欄に
その番号を確認することでした。
すると案の定・・・
「伝票番号に誤りがあります」と、つまりこの伝票番号はデタラメだったと言うことです。
クロネコヤマトのフィッシングメールで唯一不自然だった点
一見すると、日本語もおかしくないし、伝票番号や電話番号もちゃんとあります。
そして、この電話番号を調べると一発で「詐欺サイトの電話」と出ました。
しかし、よくよく見ると「拝啓000様」の所が自分のメールアドレスだったことに気づきました。
本物であれば、こちらの名前でメールが来るはずなのと、「拝啓」というのもなんだか変ですね。
この電話にかけるとどうなるのか
電話番号は怖くてかけることができませんでしたが、ネットで色々と調べたところ、
一応存在する番号であること、「すぐに切られる」「無言でテレビの様な音が後ろで聞こえてて
気持ち悪かった」などの証言がありました。
このケースではこの番号で詐欺に誘導されることはないかもしれませんが、無視しておくのが
一番です。
詐欺メールの見分け方まとめ
基本は身に覚えのないメールからのURLはクリックしないことです。
たとえその金融機関やサービスを普段利用していてもです。
(自分で操作したワンタイムパスワードなどは別ですが)
必ず一手間かけること
どうしてもログインしないと分からないことは普段から利用しているサイトをお気に入りに
入れておくか、改めてブラウザから直接サイトを訪問することです。
落ち着いて確かめること
金融機関のメールは[緊急]とかの文面で焦らせてきますが、落ち着いて確認すると、
絶対にボロがあります。
今回のクロネコヤマトは、一見わかりにくそうですが、逆に落ち着いて調べると
伝票番号や電話番号を記載してあることで、逆にはっきりとボロが出るお粗末なものでした。
アドレスは「kuronekoyamato」で始まるように工夫したつもりのようですがね・・
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